当店では、素材・製法・美しさにこだわり、手間ひまかけた手づくりの味わいをご提供しております。
商品の魅力を引き立てる素材の厳選、その素材の旨みを活かす製法の探求。
そして、手に取った瞬間に感動が伝わり、食べたら破顔一笑していただけるような、
そんな、魂を込めた佃煮作りに精進しております。

干拓前は、琵琶湖に次ぐ第二位の湖沼面積を誇っていた八郎潟。今日、八郎潟周辺の地域が佃煮の産地として発展し、文化や経済、私たちの暮らしを支えてくれた源泉です。小さく残された八郎湖では今も漁が行われていますが、漁獲量の減少、後継者不足によって、長年続いた漁師文化が途絶えてしまう危機に面しています。また、水質や自然環境の改善も課題となっています。
八郎潟の恩恵によって生かされてきた私たちにとって、八郎湖からワカサギも漁師もいなくなり、故郷の文化や原風景が消えていくことは、あきた佃煮の価値を失ってしまうのと同じことです。当店では、いつまでもこの故郷が元気で、おいしい佃煮を提供し続けられるように、八郎湖の水質改善と漁師文化継承に取り組んでいます。

その第一弾として、船舶免許を有した若手社員を採用し、漁師として育成することに着手しました。水質改善についても産官学の協力と連携を図り、一つの運動として波紋を起こすことを目指し、様々な活動をしています。巨大な汽水湖だった昔のままの姿に戻すことはできませんが、もっと豊かな八郎湖、若い漁師たちが活躍できる環境は、必ず実現できると信じています。